ディスレクシアとは…
平岩先生インタビュー
Vol.1 ディスレクシアとは何か?
dyslexia。発達性読み書き障がい。dysはギリシャ語の「困難」「欠如」という意味、lexiaは「読む」という意味。
音声言語(聞く、話す)には問題なく、文字言語(読む、書く)に困難がある。だから、就学後に発見されることが多い。
文字を音に変える障がい(Decoding)、文字を音のまとまりとして認識する障がい(Chunking)、音を文字に変える障がい(Encoding)の3つの障がいがあると考えられている。
平岩先生に教えてもらいました
「障がい」「障害」「障碍」と異なる文字が使われますが、その理由は?
戦前は障碍と記載されていましたが、「碍」が当用漢字に入らなかったので「障害」と記載されるようになりました。害の字を嫌って「がい」と書くこともあります。 ※SG注釈:法律上の表記は「障害」。このホームページでは平岩先生に関わる部分は「害」、以外は「がい」の表記を使用致しました。 #障がい #障害 #障碍
ディスレクシアとはなんでしょう?
文字を見て音に変える、文字をかたまりとしてとらえて単語を認識することが苦手ですが、日本語では漢字の読みの苦手さもよくあります。 #発達性読み書き障害とは
子どもにディスレクシアの疑いある場合、どこに相談すればよいでしょうか?
相談できるところはまだ少ないですが、文部科学省のホームページやディスレクシアについての書籍も出ていますので参考にしてください。 ※SG注釈:国立障害者リハビリテーションセンター http://www.rehab.go.jp/ddis/ #ディスレクシア相談
ディスレクシアの疑いがある場合、どのような「検査」をするべきですか?
医学的に診断する検査もありますが、話す・聞くという音声言語には問題がないのに、読む、書くでつまづいたら疑ってほしいです。
#ディスレクシア診断 #ディスレクシア検査
ディスレクシアは遺伝しますか?
調べた限りでは遺伝するという報告はないですが、診断されていない方も多いので、よくわからないとしか言えません。
#ディスレクシア遺伝
ディスレクシアの子は、どのような文字の見え方をするのでしょうか?
文字の見え方は苦手な文字によって変わるようですが、「あ」「ゆ」「わ」などが瞬時に判別して読めない(時間をかければわかる)ことなどがよくあります。
#ディスレクシア見え方
日本語のディスレクシアの場合、英語でもアルファベットの読みの苦手さがでますか?
日本語のディスレクシアでは英語が苦手なことが多いことがわかっています。もちろん英語圏でも英語のディスレクシアはあります。
#ディスレクシア英語
ディスレクシアと他の発達障がいを併発することはありますか?
ディスレクシアと他の発達障害、たとえば自閉症スペクトラム障害やADHDを併発することはよくあります。なので発達障害の診断があってもチェックを!
#自閉症スペクトラム障害 #ADHD
自閉症について簡単に教えて下さい。
自閉症スペクトラム障害は、対人関係を含むコミュニケーションと、こだわり(感覚過敏も含みます)の症状があり、症状の程度もさまざまです。
#自閉症とは
ADHDについて簡単に教えて下さい。
ADHDは注意欠陥多動性障害とも言われますが、忘れ物が多い、集中できないなどの不注意の症状と、落ち着かない・割り込むなどの多動・衝動の症状があります。
#ADHDとは
知的障がいとはなんでしょう?
わが国では知能指数(IQ)によって判断されがちですが、認知能力やコミュニケーション能力の障害で、生活面での困難を抱えることが多いです。
#知的障害とは
学習障がいとは何ですか?
知的能力に問題がない(会話や記憶などはできる)にも関わらず、読み書き算数の面でうまくいかないことから疑われます。見逃されていることも多いです。
#学習障害とは
なぜ運動療育が必要なのでしょうか?
子どもにとって運動は欠かせませんが、体幹の使い方が上手ではないなど、運動面での課題を抱える子どもたちへの対応をすすめるものです。
#発達性協調運動障害とは
「ソーシャルスキル・トレーニング」「ライフスキル・トレーニング」とは
社会生活訓練、生活技術訓練などとも言われますが、対人関係やコミュニケーションの困難さを抱える場合に行うトレーニングの総称です。方法もいろいろあります。
#ソーシャルスキル・トレーニングとは #ライフスキル・トレーニングとは