医学博士 平岩幹男監修|読むトレGO!

ディスレクシア 読みの学び直しのおすすめ
医学博士 平岩幹男監修|読むトレGO!
医学博士 平岩幹男監修|読むトレGO!

メディアの皆さま、特別支援教育関係者の皆さま

皆さま、こんにちは。サムシンググッド社長の脇坂と申します。

この度弊社では、7月に読みのトレーニングゲーム「読むトレGO!」を上梓させて頂くこととなりました。医学博士の平岩先生には、2018年の企画段階から初期の研究用ソフト開発、そして実証実験を経ての商業用ソフト開発と、全ての工程にご一緒頂き、とても素敵な共同研究となりました。多くの子どもたちや保護者の方からも様々な意見を頂き、当社のエンジニア一つ一つ丁寧に形にしていきました。途中からは、元セガの大物プロデューサーにも開発に加わって頂き、読みのトレーニング・ゲーム要素だけでなく、保護者向けに分かりやすいような、トレーニングの記録と評価機能等も加わりました。

平岩先生はこう仰います。「ディスレクシアの障がいや読みの苦手さを持つ子どもたちに必要なことは、読みの学び直しの機会であり、何歳からでも遅くない。」と。私どももこの言葉を実現できるよう開発に邁進してまいりました。

 

今回のソフトは、ジャンルも定まっておらず、且つセンシティブな内容でもあり、情報が伝わりづらい(口コミ伝播がしにくい)と考えております。しかし、文科省調査や教育現場のお声を聞くに、ディスレクシアの子どもは5%とも10%とも考えられます。一人でも多くの方に本ソフトをお届けしたく、また平岩先生の熱いメッセージのセミナーや文章での情報をお届けしたく考えております。メディアの皆さま、教育関係の皆さま、広くお知らせいただく事に手を貸していただけますと幸いです。ご質問やご要望など、脇坂までご遠慮なく頂戴したく存じます。何卒宜しくお願いします。

サムシンググッドとは

サムシンググッドは2015年、役員3名で始動いたしました。当初はソフトバンク様等からプログラム開発やWEBサービス運営を受託するビジネスが中心でした。2017年にNTTドコモ様向けに知育アプリ(プリキュアかずあそび)提供を開始したのを機に、プログラミングやCGデザインチームを大幅に拡充。知育、英語学習、ソーシャルゲームなどを開発していきました。2018年より発達障がい児童向けの教育ソフト開発の研究を開始。その一環で児童福祉施設を中野と新宿に開所(Uooh!療育ラボ)。2020年7月に「読むトレGO!」を発売予定。2020年6月現在、IT×発達性協調運動障がいトレーニングシステムの研究開発中です。

読むトレGO!の特徴は

①ゲーム機の任天堂スイッチ用ソフトであること。

2018年の企画初期、平岩先生から「教科書を見ただけで泣き出す子もいるんだよ」とのお言葉が。できるだけお勉強感を無くす為にゲーム機用ソフトにしました。ジョイコンで刀を振ったり金魚をすくったり、マイクを使ったりと「机に座らない」読みの学習をコンセプトにしました。

②世界初!音声認識システムでのディスレクシア・トレーニングソフト

ディスレクシアの子どもたちは、読みが苦手だから、書きはなおさら。ですので、日本の国語の授業の「読むと書くを同時に習う」学習法は、とても難しい事となります。我々が重要視したのは「文字を見て」「声で答える」こと。とにかく「読むことが出来る事」を目的にしました。しかし音声認識の品質には苦労しました。。。日本の技術者へ海外の技術者へ、詳しい知り合いのエンジニアへ聞いて聞いて開発を続けました。皆さんに良く言われたのは「子どもの声は認識しずらいよ!」というもの。大学から多数の子どもたちの音声データを借りたり、どうしても認識しずらい単語などを小まめに削除したりと。実験にお付き合い頂いた数十人のお子様と保護者にはとても感謝しております。

平岩幹男先生について、実証実験について

平岩先生は、自身でRabbit Developmental Researchを運営するほか、成育医療研究センターの理事など多くの要職を歴任する発達障がい分野の第一人者です。IT技術の活用にもとても積極的な考えをお持ちの先生です。

平岩先生が主導し、「読むトレGO!」プロジェクトでは、ディスレクシアの診断(DSM-5thに基づく)を受けた児童10名程度を対象にした実証実験を2回(2019年9月、2020年1月)実施しました。第1回目は8/30~9/28のピッタリ4週間、初日に平岩医師の問診とテスト、4週の間は実験用ソフトを家に持って帰りトレーニング、最終日に平岩医師の問診とテスト、という内容です。この結果はとても素晴らしく、全ての児童の読みのスピードが向上、2/3の児童は何と20%以上向上の数値がでました(論文は小児科診療2月号:診断と診療社刊に掲載)。しかし、、、子どもたちの反応は散々でした。。。とにかく音声認識の認識率が悪く、せっかくキチンと読めても正解にならず、「ブブー」と×にされる。泣き出しそうになりながら「嫌だった」と話す子どもが出る始末、当社開発メンバーは意気消沈でした。もう開発期間が延びる(=お金がかかる)のはやむを得ず、ということで、音声認識エンジンを差し換え開発再開。当初予定より半年間も開発期間が延長しましたが、子どもたちにも「まぁまぁだな!」と言っていただけるソフトに仕上がったと思います。本当に実証実験にご参加いただき、様々な意見をくださった子どもたち、保護者の方々に感謝しております。

発達性読み書き障害児童はクラスに1人の可能性。読みの学び直しで人生を変えていくことが重要。

■ディスレクシアとは

dyslexia。発達性読み書き障がい。dysはギリシャ語の「困難」「欠如」という意味、lexiaは「読む」という意味。

一番の特徴は、コミュニケーションのうち「話す言葉」「聞く言葉」といういわゆる音声言語には障害がないのに「読む」「書く」という文字言語に障害があること。よって、小学校に入る前には診断が付きにくい。

世界には色々な言語があるが、日本語にはひらがな、カナカナ、漢字と文字の種類がおおっく、おそらく1クラスに1人くらいは存在すると言われている。

世界的に見て、ディスレクシアの特徴は二つ。

①文字を音に変える障がい(デコーディング)

「あ」「ゆ」が読みにくい。時間をかければ読める。なので、「あ」「ゆ」で悩んでいると「あゆつり(鮎釣り)」という単語を見たときにすっと読めない。

②音のまとまりとして単語を読むことが難しい障がい(チャンキング)

「い」「ぬ」と読めても「いぬ(犬)」という音のまとまりとして読めない。よって語彙理解が難しくなる。

【注意】

読みの苦手さ=ディスレクシアだけでない。

認知機能が遅れている知的な問題、紙に書いてある文字がチラつく。すぐに気が散って集中できない、など他の問題も考えられる。

 

■子どもたちの問題

わが国の学校教育は、ディスレクシアの子どもにとても苦痛を強いる指導法となっている。

①読みの苦手な子に、他の子どもに2回読ませるところを4回、5回と読ませる。

②「読む」と「書く」を同時に指導する。「読み」が苦手な子どもたちは大なり小なり書くのも苦手であり、同時に行うことはとても難しい。

 

■知的障がいではないが「しんどさ」を抱える子どもたち

知的障がいではないが、しんどさを抱える子どもたちは存在し、読みの困難さを抱えていることもしばしばある。

IQで測ると70以上だが、記憶する力や認識する力が少し弱い子どもたちは、実は人口の7%~11%くらい存在すると言われている。この子たちは知的障がいとしてのいわゆる障がい者手帳は取れないし、障がい者枠で将来就労することもなかなか難しい。しかし適切にサポートをすることで世の中で生きていけるようになる可能性がかなり高いグループというふうに、考えてもいいのではないか?と平岩先生は考えている。

※知的障がい定義はIQであれば70以下。

例えば、小学校に入り、友達とも元気に遊んだり話したり、色々な事ができる。しかし、小学校2年生くらいになると「どうも国語の力が弱いな?」「読むのが苦手だな?」「内容の理解が今一つだな」と感じられるようになる。そのちょっとした苦手さを抱えながら学年が上がっていき、授業もドンドン進んでいく。そして小学校4年生くらいになり、その躓きがどうにもならなくなる、ということはよくある。うまく国語がついていけない。そうすると通常の学級いわゆる普通のクラスは無理だから、「では特別支援学級に移ったらどうですか?」と言われることが多い。しかし、通常学級では国語の授業は週4時間。これが特別支援学級になると週2時間、特別支援学校になると週に1時間になっていしまう。これでは、どのように追いつくことが出来るのだろうか?わが国の教育制度はこのようなことに対処する「学び直し」という概念が乏しい、と言わざるを得ない。学び直しをする事で、その方たちの「人生を変えていくこと」に繋がることはとても良いことだと感じる。(平岩先生談)

【出典】本ページ記載の内容は、2020年4月にサムシンググッドが平岩先生にインタビューした内容の抜粋である。

日本のディスレクシア人口のデータ

わが国では文部科学省も厚生労働省も本件に関する大規模な疫学調査を行っていない。よってディスレクシアの人口がどの程度存在するのか?はわからない。その中、参考になるデータは下記のとおりである。

 学習面で著しい困難を示す児童生徒の割合は6.1%

 ・文部科学省調査

 ・調査時期:平成24年2月~3月

 ・調査対象:通常の学級に在籍する児童生徒53,882人(1,200校)

※担任教員が記入し、特別支援教育コーディネーター又は教頭による確認を経て提出した回答に基づくもので、発達障がいの専門家チームによる診断や、医師による診断によるものではない。従って、本調査の結果は、発達障害のある児童生徒の割合を示すものではなく、発達障がいの可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒の割合を示すことに留意。

出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/__icsFiles/afieldfile/2012/12/10/1328729_01.pdf

英語圏のディスレクシアは人口の10%に

■イギリス:ディスレクシアは人口の10%

Statistics about dyslexia

6.3 million people (around 10% of the UK population) have dyslexia.

1 in 6 adults has the reading level of an 11-year-old.

People with dyslexia often have other conditions, including dyscalculia (difficulties with numbers), ADD (attention deficit disorder) and ADHD (attention deficit hyperactivity disorder).

出典:イギリス政府(https://www.gov.uk/)

 ■アメリカ:ディスレクシアは人口の5~10%

A staggering 5 to 15 percent of Americans—14.5 to 43.5 million children and adults—have dyslexia, a learning disability that makes it difficult to read, write, and spell, no matter how hard the person tries or how intelligent he or she is.

出典:LD online org(http://www.ldonline.org/article/10784/)

■フランス:学習障がいは子どもの8%

“In France, 8% of children in school age have a learning disability. That is dyslexia, dyscalculia,dysorthography and Dysgraphia”.

出典:https://www.west-info.eu/how-many-dyslexic-children-in-france/ 2015

■ドイツ:成人の9%がDyslexia

“Illiteracy in Germany: more than seven million adults are barely able to read and write. Germany has a population of over 80 million. Of these, about 7.5 million adults between the ages of 18 and 64 are ‘functionally illiterate’ and can barely read and write. But help is available for those affected.” .

出典:https://www.eppgroup.eu/sites/default/files/attachments/2018/11/european-dyslexia-charter.pdf

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